土花(トファ)とは、韓国の伝統的な焼き物・粉清沙器(*1)の技法を現代風にアレンジした陶板に、 植物をプラスすることで完成する、室内用セラミックアートです。
韓国は高麗時代から李朝時代にかけて、青磁から白磁へと焼き物の主流が移り変わろうとしていました。
そんな時代の狭間に現れたのが、両陶磁技術の中間的な特徴を持つ粉青沙器(*1)です。正式名称としては粉粧灰青沙器(ふんしょうかいせいさき*1)といい、
灰色の土の器の表面に、白土などでさまざまな装飾を施しているのが特徴として挙げられます。
その陶磁技法を追求する中から生まれた発想により、生活空間に強い影響を与えるインテリア素材として、
今までに全くないタイプのウォールコーディネイトを可能にしたのが、この土花(トファ)になります。
土花は陶器で作られた作品の上に蘭や植物・苔等を実際に植える事ができる室内装飾品です。
生け花や盆栽を室内で簡単にお楽しみ頂く事ができます。土花の最大の特徴は、素材の黄土により吸湿性と放湿性のバランスがよく、
四季を通じて室内の湿度を適度に調節してくれます。これは一般の磁器タイルとは異なり、親水性の陶器であることも特徴で、吸湿時には
空気中の水分を吸着し放湿時には水分を放出します。
また、1200度以上の高温での硬質焼成(こうしつしょうせい)による陶器にもかかわらず、磁器にも劣らない耐久性もあり、耐候性に優れています。
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朝鮮(韓)国は中国陶磁文化の影響を色濃く受け、「焼き物戦争」といわれた秀吉の朝鮮出兵に際し、
数多くの陶工たちが日本に連れてこられたように、多くの作陶技術を日本にも伝えています。
そして注目すべきは、朝鮮陶磁が中国とも日本とも異なる独自の民族性を表現しながら発展していった点です。
特に、高麗時代に作られた青磁は当時中国で作られていた「秘色」と呼ばれる落ち着いた深い青緑に対し、
それよりも明るく白を感じさせる透き通った青が特徴の「翡色」と呼ばれ、本家を凌駕する美しさをたたえていました。
しかし、そんな高麗青磁も国力の衰退とともに次第に衰えてくいくことになります。
高麗後期の青磁は、国力の低下を反映して文様も単純化し、色もあまり美しくないものでした。 時代が最後の王朝-李氏朝鮮に移り、国力も盛り上がってくると、民間の窯で盛んに焼き物が作られるようになりました。 これらの焼き物は、材料の土や焼き方は高麗後期の青磁作成技法と大差がありませんでした。 しかしこれらの焼き物には、新しい時代を迎えた人々のいきいきとした気持ちが反映され、 王族や貴族の古い仏教的な趣味に基づいて作られた高麗青磁にはない、庶民的なのびやかで大胆な装飾が施されていました。 これこそが粉青沙器(ふんせいさき)なのです。
「粉青沙器(ふんせいさき)」は「粉粧灰青沙器(ふんしょうかいせいさき)」の略称で、 高麗後期の象嵌青磁(ぞうがんせいじ)の流れを汲むものです。 青磁から白磁に焼きものの主流が移ろうとしていた朝鮮時代の初期から中期にかけて作られた、 鉄分の多い灰色の陶土に白土を化粧掛けし、その上から透明釉(とうめいやく)を施して焼成したものです。 日本では一般に三島・刷毛目(みしま・はけめ)などと呼ばれ、古くから茶人に愛されてきました。